私は生まれつき血流が悪く
着物を着て体調を崩したことが
何度かあります。
大好きな着物を着て、体調を崩すなんて
さすがに私だけだろうと思っていました。
けれど、この世界に入って
同じように体調崩される方が
いらっしゃることに正直驚きました。
私と同じ人がいる!
またしても衝撃な瞬間でした!
これは私だけの問題ではない!
何とかしたい!
体調を崩したときの
辛さがわかっているだけに
心からそう思いました。
あれから22年、試行錯誤しながら、
ようやく辿り着いた
「美しい血流着付け」
この美しい血流着付けの大きな特徴は、
普段と変わらない呼吸ができるところです。
なぜ呼吸が大事かと言うと
もしも紐や帯を締めすぎてしまうと
思いっきり息が吸えず、次第に体の中は
酸欠状態になってしまいます。
すると、血流が悪くなり
頭にも血が回らなくなり
立っているのも辛くなります。
人は、新たな酸素を
体の中に取り入れることで
当たり前に呼吸ができます。
呼吸ができていない状態というのは
人は生きていないということです。
大げさに聞こえるかもしれませんが
大事なことです。
私たちの体の中にある一つ一つの細胞は
新たな酸素が体を巡ることで生かされています。
そして、この酸素ですが
体の中で1番量を必要としているところが
実は「脳」なんです。
撮影中に、お客様が倒れると言うのは
酸欠状態になった、脳からの赤信号なんです。
お着付けの場合、すぐにお紐を解くことで
大事には至りませんが
これはお客様の健康に関わる
とても大事なことだと思っています。
だから知って欲しい!
お紐や帯を締めすぎることで
体の中で何が起こるのか?
そして、そのリスクを抱えてる人は
もしかしたら
100人に1人で‥‥
もしかしたら
目の前のお客様かも
しれないと言うことを。
実は、こういったお話ができるようになったのは
5年前、ある医学博士と美容科のスペシャリストのコラボ対談を聞いたのがきっかけでした。
健康面でも、血流が悪くなることで
病気のリスクにもなり
ネガティブ思考になってしまう。
だから、日々運動や食事で
血流を良くする様々なお話。
美容では、体全体の血流を促すことで
本来の健康的な美しさを引き出すことができます。
そのための自分でできる、セルフマッサージのお話。
私が大事にしている「血流」が
お二人の口から出てきたことに
正直おどろき感動でした。
そして、この時思ったのです。
私が伝えるべきはこれだと!
それまでの私は
苦しくないお着付けの話になると
どうしても技術的な話になり
周りの着付け師さんから見たら
めちゃくちゃ自信過剰で
嫌な奴だったと思います(笑)
皆、着付け師として誇りを持っている。
もしも私が逆の立場だったら
そう簡単に自分の考えは
変えないかもしれない。
美しい着崩れないお着付けだけでなく
お客様の健康をお守りするために
どんな補正?
どんな着付け方をするのか?
それを考えるのが着付け師さんであり
それが着付け師さんの個性にもなる。
そして私も、その個性の1人なのだ。
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